昨日に引き続き、二日目の今日、15日も午前中ずっと降っとった。
時折、ひどい降り方をするものの、
どうかすると、明るくなり、回復の兆しはみえる…。
そしたら、いきなり午後1時過ぎからスカッと晴れて、
屋台が屋台蔵から出されたよ。
けど、ほら、もう日が陰ってきて、いつ降ってもおかしくない空模様。
だから、どの屋台組もいざという時のために、
蔵へ引き戻す体制は万全やろ。
でも、少しでも近くで観れたかな?
その細工の細かさにきっと驚かれたことやろうね。
春祭りは晴れることが多いから、また是非皆さんに観ていただきたい。
この屋台を市内中引き回すんやから。
それが曲がり角に来た時が見どころ。
その屋台の車の仕組みの違いがわかるんや。
さて、飛騨の祭りには、よびひき、という風習があるんや。
この”よびひき”を行っとる家は今では少ないみたいやね。
これは祭りの夜に親戚衆や知人を招待して、
お酒やご馳走(ごっつぉ)をふるまう風習。
屋台が蔵に収められた夜、祭り提灯がかかっとる家は
”よびひき”をしとる合図や。
昔は親戚、知人に限らず、通りがかりの人でも誰でも無礼講で
祭りの宴席に入れたんや。
だから、祭りのご馳走は飛び入りのお客さんがあってもいいように、
大皿やどんぶりに盛られ、好きなようにとって食べるの。
ここ、川尻家でも今でも続けとるよ。
さすがに誰でも、ってことは今時分ないけど。
昔とは生活だいぶ変わった今、
こういった風習は大変やとは思うけど、続けたいよね。
ごっつぉもだいぶ変わってきたけどね、
やはり伝統的なものははずせないよね。
お赤飯や、蕨、こも豆腐、卵焼き、くずし(かまぼこ)、鱒の塩焼き、
ほうれん草のあぶらえ和え、ころ芋の煮っころがし、くるみの飴炊き、
ほたるいか、天ぷらなどなど。
ん〜〜〜、今晩は楽しみやね。
